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ただいま


赤いポスト

懐かしい赤いポスト。
武蔵野の西日に照らされて。

 胸の中につかえていたものが吐き出され、今はおっとりとしている。岸壁に立って新たな水平線を見てながら風を感じているようだ。いろいろあるけれど、幸せにしたい人がいるということは心強い。学んで、同じ過ちを繰り返さないように注意して、明るく未来を見つめるぞ。明るく。


灯り

良い匂いのする洋食屋の灯り。
早く家に帰ろう。

 故郷を離れ、日本を離れ、住み慣れた土地を離れ、僕がずっと欲しかったのは家だった。暖かい明りの灯った家だ。もう離れ離れになることはない、ずっとここにいていいんだよと包み込んでくれる家だ。帰る家があるからこそ旅ができる。しかし日本帰国してもすぐに移動の連続で、なかなかひとつの場所に根を張ることができなかった。旅がずっと続いているような感覚だ。だからどの土地にたどり着いても仮のねぐらしか探せない。旅立ちの日が迫ってくるようで何もかもに焦ってしまう。いつまでも帰れない。
 初めて杉並に来た時、なぜか懐かしい感じがした。故郷とはまるで違う世界だが、なぜか胸がいっぱいになって空を眺めてしまう。風の子が手足にぶつかってきてはグルンと回転して、遠くに逃げていく。心地よい自然のいたずらだ。誰も背中を押さない。中央線でさえマイペースに走っているようだ。
 今夜家にたどり着いたら「ただいま」と言おう。もう一度「ただいま」と言おう。


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