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朝寝、朝酒、朝湯が大好きで…


雨の朝

暖かい布団の中から聴く雨音は格別だ。

 昨夜から雨が降り続いている。明るくなった寝室の暖かい布団の中から聴く雨音は格別だ。屋根や植物に当たる音、雫となって地面を叩く音。どれも丁度いい心地よさだ。
 また家に守られている安心感が嬉しい。空から何か降って来ても、この小さな家は守ってくれる。そう思うとさらに愛おしく、安らぎを感じ、また布団に潜り込んでしまう。
 なかなか身体が目を覚まさない。今朝は肌寒いので思い切って朝風呂にした。踏みしめた浴室のタイルはまだ冷たい。電灯はつけず、外の明かりのみにした。ここからだと小さな窓だけが白く光っている。浴室は薄暗いが、うっすらと立ちこめる湯気と湯をかく時のまろい音を聴くととろけそうだ。眠ったように佇んでいる石けん、剃刀、ドアの取手。顔に湯をかけるたびに段々と色見を帯びてくる。
 「♪朝寝、朝酒、朝湯が大好きで…♪」頭の中でこの一節が繰り返される。酒こそ飲んでないが、何ともいい朝を迎えた。


タオル

今朝は肌寒いので思い切って朝風呂にした。

 以前、山奥の温泉宿に泊まった事がある。露天風呂に浸かっていると電話機と「酒、ビール」と書かれた簡単なメニューが入り口の脇に添えられていたのが見えた。ずっと憧れていたアレ(湯に浸かりながらの酒)が楽しめると分かったらすぐに受話器を取り、酒1合を頼んだ。しばらくすると女中さんがニコニコしながら酒の置かれた盆を持って来ては、それを湯に浮かべて僕の胸元まで届けてくれた。
 猪口に2杯目を注ごうとした時手元が狂い、こぼしてしまった。盆は湯に浮かんでいるのでバランスが取れず、どぼどぼと酒がこぼれる。慌てて波が立ち余計に難しく、立て直しに時間がかかる。段々身体も熱くなってくる。なんでだ!?既に酔っぱらっている。「くそ、ビールにしとけば良かった」同じ結果かもしれないが、負け惜しみでそう思った。諦めて6分目くらいまで飲んで湯から出る事にした。
 ふらふらだ。着替えもできない。やっとの思いで夕食の席に着くと女中さんが「長風呂でしたねぇ」とにやけながら飲み物のオーダーを聞きに来た。反論出来ず、ぼーっとしたまま「…ウーロン茶で…」というのがやっとだ。女中さんは「あら、お弱いんですねぇ」といたずらっぽく答えるとそそそっと奥へ引き返して行った。
 どう考えてもへべれけになる飲み方だと思う。みんなどうやって飲んでいるのだろう。危険な行為のような気もするが、今でもやっているのだろうか。


 思い出していると口の中が酒っぽくなったので、風呂から出る事にした。♪朝寝、朝酒、朝湯が大好きで…♪


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