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いりこ出汁のにおい

夕餉の通り道

夕餉の通り道

 寒い日の夕方、いそいそと早足で歩いていたら、懐かしい匂いに思わず足を止めてしまった。いりこ出汁の匂いだ。実家の夕方の匂いはいつもこうだった。眠っていた記憶がゆっくりと目を覚まし始めた。


修行始まる

 大学受験も終わり、長い高校生最後の春休みを目前としたある日、母は突然台所に立つようにと僕を呼んだ。4月から始まる一人暮らしに備えて、料理の修業を行うと言うのだ。
 これから春休みが終わるまで、毎日夕方には帰宅しなければならない。大学の入学式まで思い切り遊べると踏んでいたのでひどくガッカリした。友人は遊び回っていると、クラスでもよく話題になっていた頃だ。
 最初は膨大な数の食器洗いから。よく考えるとうちは小皿を何皿も使う。夕食が終わる頃になるとテーブルは沢山の小皿でびっしり埋まっていた。これを洗うだけでも1時間以上かかるので大変な作業だ。



基本の味噌汁

基本の味噌汁

 いろいろ習ったが、特に何度も繰り返し教わったのは「味噌汁」だ。
 鍋に水を張り、いりこを入れ、出汁が出たら取り出す。細かく切った油揚げを入れて、頃合いを見て具を入れる。何種類かの味噌を母のいう通りの配合で溶かしていく。
 魚料理でない日もキッチンの三角コーナーに入っていたのはいりこの出し殻だったのだ。


出汁をとるということ

 「出汁入り味噌」と書かれてあるパックを見て、最初は変だと思ったが、最近だと味噌を溶かすだけで飲めるタイプのものが多いのだろう。
 ふと思い立って味噌汁を作ってみた。…う~ん、なんか違う。もしやと思ってパッケージを見ると出汁の入っていない「ただの味噌」だった。
 今日のところは粉末のかつお出汁を入れて完成とした。



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